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接点を増やしても、企業理解は深まらない

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新卒採用では、学生と企業が出会う機会は確実に増えている。それでも企業からは、「何度も会った学生が選考へ進まない」「内定を出した後に辞退される」という相談を受ける。

接点が増えれば、企業理解も深まるとは限らない。

大切なのは、何回会ったかではなく、一回の接点で学生の理解をどれだけ深められたかである。

例えば、一日のイベントで多くの学生に会っても、会社説明が中心で終われば、学生が持ち帰るのは社名や雰囲気だけになりやすい。学生は複数社を回っているため、似た説明は後から思い出しにくい。

その結果、企業側は参加人数という成果を得られていても、学生には「この会社で働くイメージ」が残らない。

接点を振り返るときは、参加人数だけではなく、学生が終了後に何を話せるようになったかを見てみたい。

例えば、学生が次のようなことを自分の言葉で説明できるだろうか。
・どのような仕事を、誰のために行う会社なのか
・入社後の一日を具体的にイメージできるか
・自分の経験が、どの仕事で生かせそうか
・仕事のやりがいだけでなく、難しさも理解しているか

この四つを自分の言葉で話せるなら、その接点は企業理解につながっている。

一方で、「雰囲気が良かった」「社員が優しかった」で終わるのであれば、まだ入口に立った段階である。

次回のイベント後アンケートでは、「今日知った仕事を、友人にどう説明しますか」という質問を一つ加えてみてほしい。

その回答を読むだけでも、学生がどこまで企業を理解できたのかが見えてくる。

接点の数を増やすことも大切である。しかし、それ以上に大切なのは、一回一回の接点を、学生の理解が深まる時間にできているかである。

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